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イデオロギーを暴くイデオロギー


 イデオロギーを暴く、真実はこうだと言う。

 それはまた別のイデオロギーだ。

 陰謀論で、これは実はこういう立場からの陰謀論だ、と暴露することが、また別の陰謀論だ・・・という理屈とよく似ている。

 それでもオレたちは陰謀論が大好きだ。





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脱存在論とかそういうヤツ [無意味的会話術]


監「メイヤスーを『懐疑論と素朴実在論の組み合わせ』と一刀両断したS君、こんにちは」
S「なんだよ、その紹介」
監「あのあとしばらく、『素朴実在論と言ったけど大丈夫かな』と不安がっていたと」
S「そういう内幕を表に出してはいけません」
監「超自我が『暴露せよ』と言っているわけで」
S「誰もそんなこと言ってないよ、超自我も言ってない」
監「いやしかし、それほど間違った話ではなかったね」
S「アバウトでザックリで、というのは監督の影響だな、反省しよう」
監「いいんだよ、浅田センセもメイヤスーを一刀両断していたし」
S「『人間は死んだ』とか偉そうに言っているのと一緒だと」
監「でも、不完全な相関主義を補完するために実在論を対置するという発想は良いと思う」
S「なんなの、その掌返しみたいな」
監「物自体をどう捉えるかってのはいろいろな角度で議論があってもいい」
S「その気持ちは少しわかるけど」
監「つまり理解できないと」
S「どちらかというと、理解不能の側」
監「メイヤスーの哲学史的な意義は認めているわけよ」
S「相関主義で大括りするってのは、そういうことだけどね」
監「思考と存在は別々で、無関係だけど、一緒に考えることは可能だ、と」
S「それを矛盾と捉えるか、正しい現実認識と捉えるかでメイヤスーの評価が変わる」
監「ただ、実在を捉えるのに必然性じゃなくて偶然性ってのはね」
S「必然性だと論理的な手続きになるけど、メイヤスーは、そこは全然違うよと」
監「実在は機械的と言ってもいいような偶然性で、人間の関与は関係ない、てな感じかな」
S「表象自体が偶然性ではないよ、って話の方が納得できるんだよな、個人的には」
監「お、出たな。それはドイツ観念論だろ。いつから宗旨替えしたんだ」
S「いや、メイヤスー批判で真っ当なものの一つがガブリエルだから」
監「さすが、いろいろ読んでいるのね」
S「他に趣味はないし」
監「マジかよ」
S「悪かったな」
監「ガブリエルってジジェクとの共著しか翻訳されてないよね」
S「そうね、有名なのは『なぜ世界は存在しないのか』ってヤツ。ベストセラーなのに」
監「なぜ翻訳がないんだろう」
S「面倒なんだろ」
監「ついでに訊くけど、なぜ世界は存在しないんだよ」
S「世界をどう捉えるかという、立ち位置の問題でもあるな」
監「てっきり『世界』という言葉の問題かと思っていたけど」
S「それもあるけど、思考は存在の中で展開されるわけで」
監「来たよ、やっぱりドイツ観念論じゃん」
S「個人的なブームなのかも」
監「つーか、ポスト・カントだな」
S「『自分』を限界まで拡大していくフィヒテと、『他者』に寄生するヘーゲルやシェリング」
監「『寄生』かあ、そりゃまた大胆な言葉遣いで」
S「どっちつかずの二項対立をどう克服するのかってのは、当時の大きな課題なんだよ」
監「てゆーか、カントがそう考えないと後の連中が続かなかったんだから」
S「そうそう。で、思考は存在の中で展開されて、結果として存在が見えなくなる」
監「表象というか思考の中に吸収されていく、と」
S「存在が思考の中に吸収されてしまうから観念論だよな」
監「ポイントは吸収されるってことで、決して捨象されるわけではない」
S「最近『精神現象学』を読んだろ」
監「がーん、なぜ分かる。超能力者か」
S「いつから超能力者じゃないと思っていたのかな」
監「いや、そんなこと言っても騙されないぞ」
S「騙されない者は彷徨う」
監「それってラカンじゃん」
S「逆に言うと騙される者は彷徨わない」
監「で、現代人は、騙されると分かっていてもワザと騙される」
S「頭で理解していても、そうしない。行動が全てというわけ」
監「なるほど」
S「で、わざと騙されることで、彷徨わないようにするつもりが・・・」
監「結局、彷徨うということね。それが現代的主体の現状ってわけだ」
S「で、カントは物自体と現象(表象)を倫理的自由ってことで統合しようとした」
監「なんだよ突然」
S「カントは突然でいいんだよ」
監「わかったよ」
S「つまり純粋理性での行き詰まりを実践理性でフォローした、と」
監「でもあれは尻拭いになってないだろ」
S「認知能力の限界を道徳的理性でフォローってのは筋違いってことね」
監「昔からそこは納得いかないのよ」
S「現象的な実在性と物自体の実在性をどうやって同列に扱うかという問題だよな」
監「そんな言い換えすらも、なんとなく言い逃れっぽいな」
S「そう突っかかるなよ、結局は時代背景なんだから」
監「んー、まーいいとするか」
S「で、カント以降の観念論は、その自由もまた思考の内部に捉えようとする」
監「ああ、そうこうしているうちにジジェクお得意の狂気論に行き着くわけだな」
S「シェリング論のヤツね」
監「ジジェクの『仮想化しきれない残余』」
S「おっと、あれ、読んだのか」
監「大昔に」
S「なるほど」
監「ときどきオレが『唯狂論』とか言いたくなるのはその影響かも」
S「それはたぶんそうだね」
監「でも『仮想化しきれない残余』というより、ただ単に『割り算の余り』なんだろ」
S「御名答」
監「オレの割り切れないモヤモヤも何とかして欲しいものだ」
S「無理だろ」
監「一刀両断だな」
S「去勢ってことで」
監「うひー、それが今日のオチですか」







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