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ヘーゲル その2


 ヘーゲル思想で避けて通れないのはキリスト教だ。

 なぜあのように、「全体主義者」とも一部で言われるような歴史全体を包括するような思想になってしまったのか、という要因が、神の概念だ。

 元々神学校出身だった(そこでシェリングと知り合った)ということもある。

 特にヘーゲルの思想はスピノザの「無限実体」の考え方に影響を受けている。

 無限実体としての神が、有限者としての人間あるいはキリストを「自己意識」として(より高次の段階では)「含んで」いるという発想こそが、ヘーゲルの弁証法へとつながっていった。




ヘーゲル その1


 今さらヘーゲルかよ、と思う方が多い方が多いだろうが、ではヘーゲルの何を知っているのか。

 意外とキモのところを知らないだろうし、オモシロいことにヘーゲルの現代的な研究はアメリカが中心だったりする。

 まず、ヘーゲルはカント的な思想的革命の継承者という意識はあった。

 カントの革命とは何か。

 それは、認識する主体が対象の側に、自らの要素(カテゴリーを)投げ入れることで、対象を把握する、そして、その限りにおいて対象は存在する・・・・という発想。

 要するに、カント以前は「存在(対象)があって、それを認識するから人間の思考がある」だったのに対し、カントは「思考があるから、存在がある」という発想だ。

 確かにそういう意味ではカントは「非常識」的な発想だと思う。

 このあたりの詳細は、黒崎政男『純粋理性批判入門』(講談社選書メチエ)を読みましょう。

 カントの思考のエッセンスを理解できるように、内容を絞り込んでわかりやすく紹介しています。